特殊な職種にもかかわらず、採用効率が向上。社員と同じ目線で“伴走”してもらっています。
株式会社アール・ツーエス
森慎吾 代表取締役
全国の自治体の介護・障がい支援に関わる制度運営の支援を通して、より良い福祉社会の実現に向けて取り組んでいる株式会社アール・ツーエス。全国200以上の自治体、累計50万件の介護保険認定調査実績を誇り、自治体を支える福祉インフラ業を推進しています。そんな一般的な企業よりは特殊な業界でもある「介護認定調査員」という仕事の採用について、ヒトコトLabは伴走支援しています。今回、どのような内容で支援を行い、どのような成果があったのか。株式会社アール・ツーエスの代表取締役である森慎吾さんに詳しくお話を伺いました。
日本の介護保険を支える「介護認定調査員」という仕事
私たちアール・ツーエスでは、全国の自治体の介護・障がい支援に関わる制度運営の支援を行っています。主な事業としては、介護保険に関わる調査業務ですね。
日本には要介護状態または要支援状態の認定を受けると介護サービスの利用料金が補助される「介護保険」という制度があるのですが、私たちは自治体からの委託を受け、独立した調査機関としてその認定のための調査を行っています。
現在、拠点は全国に10か所ほど。各地にある支店に所属している介護認定調査員が、申請された方のご自宅や入院先を訪問して聞き取り調査を行っており、その結果を自治体に報告しています。
介護福祉業界の未来のための大規模採用計画
介護認定調査員は介護に携わるすべての方々のお役に立つやりがいのある仕事ですし、未経験からキャリアを積む人も多いのですが、ケアマネジャーや介護福祉士、看護師などの資格と実務経験が必要で、人材の確保はそう簡単ではありません。
さらに、最近では関西エリアでの事業拡大のため、およそ半年間で約100人の調査員を増員することになり、私たちとしてはこの採用計画をなんとしても成功させる必要がありました。
その矢先、地元・福岡で経営者同士が交流する団体を通して知り合ったのが、ヒトコトLabの箱島さんだったんです。その誠実な人柄とともに、人材採用のプロフェッショナルであることを知り、コンサルティングをお願いしました。
慢性的な人手不足の中、さらなる増員を図るために
ご存じのとおり、福祉・介護業界は高齢化のために年々ニーズが高まっているのに反して、慢性的に人手不足という状態です。
私たちも毎年のように新規出店や支店の拡大を行っており、年間を通して常時介護認定調査員の増員を図る必要があります。そのため、これまで採用業務に関しては、長年にわたり大手人材サービス企業に依頼していました。
ヒトコトLabが、当社のそのような採用状況を見て提案してくれたのが、無料の人材募集媒体を活用しながら、これまで利用していた有料のサービスの広告出稿の質を上げることで、採用効率を高めていくことでした。
プロの知見を生かし、採用人数をキープしながら費用を低減
具体的には、既存の人材サービス企業での採用活動を継続しながら、新たに3つの無料媒体へも出稿することで、情報が届く範囲を拡大していったんです。それぞれの媒体での採用活動も代行していただいたのですが、意外なことに無料媒体のほうが反応がいいケースもありました。
また、掲載媒体の選定だけではなく、ヒトコトLab専属のコピーライターの方がより良い広告の書き方を親身になってレクチャーしてくださったりと、当社の採用活動全般のクオリティを高めるサポートもしてもらっています。
今はまだ先ほどお話しした大量採用計画の途中段階ですが、採用活動に掛ける費用としては、ヒトコトLabさんにコンサルティングに入ってもらってから、以前の7割ほどに抑えられています。にもかかわらず、以前と同等の求人数を確保することができているので、すでに採用効率が確実に高まっていることを実感していますね。
社員と同じ目線で考える、OJTのように親身に動く
そして、実はヒトコトLabの箱島さんには、お願いしていることがもうひとつあります。今後、採用活動に関わる業務を内製化しようと考えているのですが、その体制構築に向けたコンサルティングとしても入っていただいているんです。
というのも、当社の場合は頻繁に大量採用を行いますから、募集でも選考でもシステマティックに進めていく必要があるんですね。ヒトコトLabのみなさんは「やれることは全部やろう」と言ってくださって、ほとんど私たちの会社の社員のように親身になって動いてくれています。
たとえば、当社の採用担当者が打ち合わせをする際に同席してもらったり、疑問があればいつでも相談に乗ってもらったり。いつでも気兼ねなく聞くことができて、コミュニケーションが取りやすいので、当社の担当者も助かっているようです。ほとんどOJTのような形ですね(笑)。
特殊な業界の採用活動も、徹底して“伴走”していく
現在、調査員は全国で300名ほどが稼働していて、今後も増えていきます。会社としては「日本の介護を支え、福祉社会の持続発展に貢献し続ける」を使命に掲げて、2030年までに全国に30以上の拠点を設けようとしているところです。
これは余談ですが、私は2005年に、志を高く掲げて福岡で起業しました。ヒトコトLabも、企業と働く人それぞれが輝けるためのサポートを行うために2023年に福岡で設立した会社です。そんな箱島さんを応援したいという気持ちもありますし、箱島さんも私たちの目標に向かって、まさに伴走してくれています。
そもそも、私たちの事業は介護・福祉業界の中でも特殊です。「介護認定調査員」という職種が成り立つ会社は全国的にも珍しく、もしかしたら今後、より適した採用媒体が出てくるかもしれません。ヒトコトLabの高い知見ときめ細やかな行動力で、これからもぜひサポートしていただけたらと考えています。
〈会社概要〉
株式会社アール・ツーエス
福岡本社
〒811-1302 福岡県福岡市南区井尻4-2-1
TEL 092-589-5680 / FAX 092-589-5685
社員数:300名
https://r2s.co.jp/
〈事業内容〉
1. 介護認定に係る指定市町村事務受託法人
2. 障がい支援区分に係る認定調査業務
3. 介護保険地域密着型サービスの外部評価
4. 自治体介護保険業務のアウトソーシング
5. 介護認定調査票作成支援ソフトの提供,販売